クルーズのため航行中、南極観測船しらせとすれ違いました。
第58次南極観測隊支援のために2016年11月11日、晴海客船ターミナルを出港したところでした。
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南極観測船しらせ

しらせは2009年に就役した砕氷船です。南極地域の氷を割って進むことが出来る構造になっており、南極にある日本の昭和基地へ観測隊の人員、物資輸送のために建造されました。
現在の船は2代目です。福井県舞鶴市ユニバーサル造船(現ジャパンマリンユナイテッド)生まれ。全長138m。全幅28m。30,000psのパワーで19.5ノットの速度で航行します。砕氷能力としては1.5mの厚さの氷を割りながら進むことが出来ます。もっと分厚い氷は一度バックをし、加速をして氷に乗り上げて自重で割って進みます。
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しらせの運用は実は海上自衛隊が行っており、砕氷艦とも呼ばれています。自衛隊の護衛艦の一種になるので、艦番号も割り当てられており、「艦番号AGB-5003」です。

海上自衛隊-しらせ

南極まで1000トンの物資を運びます

乗組員は約180名。しらせは一路オーストラリア西部のフリーマントルを目指します。到着は11月27日を予定しており、16日間の船旅です。その後南極へ向かいます。昭和基地への到着は12月末の予定です。

観測隊員は80名ですが、実はほとんどの隊員はまだしらせに乗船していません。大半の観測隊員は後日空路フリーマントルへ、そこからしらせに乗船し南極の昭和基地へ向かいます。あくまで観測が目的なので最初の船旅は必要ないですもんね。ちなみに越冬を終えた観測隊を乗せて帰るのですが、こちらも南極→オーストラリア間のみで、シドニーで下船予定です。

往路の物資は食料や資材およそ1000トン、復路は廃棄物などの持ち帰り品含め370トンの物資を輸送します。
昭和基地周辺の氷が厚いため、接岸出来なかったことがあります。その際は搭載している2機のヘリコプターCH-101を使って物資の輸送を行います。
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しらせは来年4月10日には日本に帰港予定で、無事に任務を果たして帰港してほしいですね。

統合幕僚監部 報道発表資料-砕氷艦「しらせ」による第58次南極地域観測協力について